初めておふたりにお会いした日のこと、今でもはっきりと覚えています
まだ”結婚式をする”ということも決めかねていたおふたり
その理由をお伺いしたところ、
「ふつうの結婚式の様に”新郎新婦”=主役として過ごすなんて恥ずかしくて耐えられない」とのこと
でも御家族への改めて感謝を伝えるきっかけとして、ちゃんと結婚式をしたい気持ちもある。
…自分達がスタッフの様にみんなをおもてなしする側に回れたらいいのに。。。
そんな一言から、じゃあ本当にふたりがおもてなしする側=スタッフに徹底的に回る、
今まで見てきた結婚式とは違う、ふたりスタイルのちょっとゆるくて、おうちの様なウェディングパーティーなら?
というところからスタートした、
「おいしい大人のX’mas Party ←メイン(兼 ふたりのウェディングパーティー)」(笑)
これ以上ないほどワクワクするウェディングになりました!
コンセプト “おいしいX’mas”
「おいしいX’mas」をコンセプトにした理由は、
ちょうどおふたりがウェディングを考えていた時期が12月。
そして冬とX’masが大好きなご新婦様。
一番最初からのご希望として、こんなご希望がありました。
新郎様の盟友であり、おふたりが大ファンのイタリアンのお店のシェフに来てもらって、
ぜひその味をゲストの皆さんにも味わってほしい!
そしておふたりも、ゲストの皆さんもお酒大好き!
皆で集まる楽しい時間が大好き!
じゃあわざわざクリスマスディナーを食べに行ったり、自分達でクリスマスパーティーを開催しなくても、
このウェディングに参加することで、今年のとびっきりおいしくて、大切な仲間と過ごせて、
楽しいクリスマスパーティーに参加してもらえたらいいじゃないか!
おぉ!名案!!
ということで始まった「おいしいX’mas」ウェディング。
大人が心から楽しめる”食”にこだわったパーティー作りがスタートしました*
キッチンが使えて、食べ物・飲み物何でも自由に手配できる…という点から、
選んだ会場は、神戸・塩屋の一軒家「旧グッゲンハイム邸」
私たちも大好きなアットホームな場所。
ご新郎様はパン屋さん、
ご新婦様はグラフィックデザイナーということもあり、
全てのペーパーアイテムのデザインも1から作ってくださりました。
ウェルカムボードにもなったこのメインイラスト、
実はフランスパンやクロワッサンが潜んでいるんです(笑)
実はメイン装飾にはイラスト通りに、
おふたり手作りのパンオーナメントが飾られていたんです!
さすが…オーナメントとおもえない食べれそうなクオリティ(笑)
“おいしい”3つのこだわり
「おいしいX’mas」Weddingには3つの”おいしい”こだわりがありました。
<1>おふたりが一番おいしい!と明言する、盟友シェフのイタリアンでおもてなし
パン職人のご新郎様と、公私ともにお付き合いのあるシェフ。
普段からも、イタリアンのお店で新郎様のパンを提供されていたり、
新郎様のお店のおかずパンのフィリングをお手伝いいただいたりと、
友人でも仕事仲間でもある間柄。
クリスマス前のきっと一番いそがしい時期にも関わらず、
大阪から神戸まで、美食を届けに来てくださいました。
会費制パーティーだから、テーブルシェアでも…とお話していたのですが、
「せっかくだから!」ということで、フルコースでご用意くださることに!
当日はオープンキッチンにして、お料理の出来上がる過程もゲストからもご覧いただけるように*
<2>新郎様お手製のパンビュッフェ
最初はゲストへのギフトは手作りしようか…と言っていたのですが、
ここでプランナーの私からのお願いを…
「あの…パンビュッフェとか無理ですか?…結婚式で新郎様のパンビュッフェ…絶対嬉しいと思うんです!!」
…とは言え、パンは作り置きができず、当日の朝にしか作れないもの。。。
そんな無茶ブリにも関わらず、頑張ってくださいました!!
当日も早朝から起きて、い~~~~っぱいのパンを焼いてくださいました*
なので結婚式当日の始まりは、お店でパンを受け取ることからスタートしたんです(笑)
準備段階からその香りで、スタッフもずっと胸が躍る、素敵なパンの数々。
そんなスタッフにまで、朝ごはんに…と差し入れてくださったパンの味は、
格別だったことは言うまでもありません!
↓私のイチオシ!(笑)
パン屋さんに来たかの様な、素敵なパンビュッフェの完成です!
<3>こだわりのおいしいお酒たち
ドリンクは全て新郎新婦様と私たちスタッフでご用意しました*
特にワインは、おふたりが酒屋さんを回って全て選んできてくださったもの。
普通結婚式では「赤ワイン」「白ワイン」というだけで、一種類のみが通常です。
でも今回は、1本ごとにすべて異なるワイン!
赤・白・ロゼ・スパークリング…とお楽しみもいっぱい
1本ごとに味の特徴などをおふたりが説明したタグもつけて
なのであえてドリンクだけはカウンター式にし、
皆さんにお好きなものをお選びいただけるようにしました。
「次はどれにしよっかな~」
「さっきのこれおいしかったからもう1回!」
など、とても楽しみながら選んでくださっていましたよ*
そして実は、おふたりのご自宅で保管されていたプレミアワインもこの後登場することに…(笑)
会場の準備も着々と進みます。
クリスマス×ネイビーのイメージに合わせて、
コットンフラワーやエリンジウム、アネモネ、切り株などを用いて
いよいよWeddingがはじまりの時を迎えます
まずはウェルカムパーティーからスタート!
そしてここにも「おいしいおもてなし」が…。
早速ご新郎様作のラスクやブルスケッタ、
シェフが目の前でカットしてくださった生ハムなどのおつまみ…と、
最初から本当によくワインが出ていました!(笑)
「どれだけカジュアルでも、ちゃんと家族へのけじめとして、挙式は行いたい」
そんなご新婦様の想いが御家族に届く瞬間。
愛してやまない妹様からのベールダウンと、
なかなか面と向かって感謝を伝えられなかったお父様とのバージンロード
ちょっと照れくさくて、いつも通りの笑顔がやっぱりおふたりらしい
さぁここからは、待ちに待った「おいしい大人のX’mas Party ←メイン(兼 ふたりのウェディングパーティー)」のスタートです!
最初のお打合せ通り、おもてなしをする側=スタッフとなってご新郎様が作ってくださったパンビュッフェ。
これが本当に大盛況!
あちらこちらで、
「このパンがおいしい!」
「いや、クロワッサンもホンマに食べたことないくらい!」
「ちょっとこれも食べてみて~!」
とお互いにお勧めし合う会話で溢れる会場。
ご新郎様に頑張っていただいた甲斐がありました!
そして実はゲストへのギフトのシュトーレンもすべてご新郎様の手作り。
お店の分と合わせて、今年はすごい数シュトーレンを焼かれたそうです(笑)
↓うん、その気持ちとってもよく分かるよ!(笑)
新郎新婦=主役としてのウェディングは嫌!そう仰っていた通り、
本当にアットホームでみんなと一緒に過ごすウェディングに
おふたりも皆の席を回りながら、一緒にお食事を愉しみます
大親友からのメッセージには、御家族もこの表情。
ご友人メインのパーティーの中でも、こうやって御家族に喜んでもらえたのは、
おふたりもとっても嬉しかったことと思います。
さきほど少し触れましたが、パーティー後半で登場したのは、
ご自宅から持ってきた秘蔵ワイン!
飲んでみたい!という方へ、ご新郎様がサービススタッフとなってお配りを。
皆さんも真剣な表情で味わってらっしゃいます(笑)
幸せな乾杯が何度も至るところで行われていました。
主役になりたくないおふたりだからこそ、
ケーキ入刀と見せかけて登場したのは、
ゲストへのお誕生日デザート!
サプライズのお祝いも、喜んでいただけました*
そしてここからが思いもよらぬ展開に…
結びに今日お料理を振る舞ってくださったシェフからいただいたスピーチ。
その男気溢れるスピーチと、普段なかなか言葉にしない新郎様との絆に、
ご新郎様の目には涙が…
その意外な姿に、笑いと感動が起こった瞬間でした。
ずっと言葉にして伝えることのできなかった、ご新婦様から家族への思い、
そしてご新郎様から、本当に心のこもったありがとうの想い。
その想いがゲストの皆さんにしっかりと届いていたことは言うまでもありません。
全て、最初おふたりからお伺いした通り、
「希望通り」が実現した、このWedding。
でも1つだけ予定と違っていたことが…
それは、おふたりが想定したよりも、何倍も感動的で、
家族の絆、友情が表れた、笑いと涙にあふれるWeddingだったということ。
そんな1から創り上げた、「おいしいX’mas」Weddingをプロデュースさせていただけて、
本当に幸せでした*
おふたりが、おひらき後にも、翌日にも何度も口にしてくださった、
「本当に頼んでよかった!実現してくれてありがとう」
それが私にとって何よりのご褒美です*
そしてあの日のパンの味が忘れられないので、またお店にお邪魔しますね!(笑)
どうかお幸せに…
Produced by Hiromi Hyogo