WEDDING REPORT

「人と違ったことをしたくて、能楽堂で結婚式ってできますか?」

そんな一言から始まった、凛々しくかっこいい

結婚式のはじまりはじまり…

ここ「山本能楽堂」は国の有形文化財に登録されるほどの由緒ある建物になっております

能舞台は戦災で一度焼失しましたが、再建され約90年もの歴史があります

観客席では、床暖房や冷房などが施され、能舞台を観ていただくにとっても過ごしやすくなっています

能舞台が有形文化財に登録されているため、舞台上に上がるにはルールがあります

・必ず白足袋を履くこと

・10名以上は舞台上に上がらないこと etc…

この日もゲストとスタッフ全員分の白足袋を準備しました

さて、本来は能の演者さんが使用される楽屋をこの日は新郎新婦の控室に

和装に身を包み、お仕度を整えた後、おふたりの撮影がスタートです

切り取るところ全てがかっこよく、カメラマンのテンションも上がっていきます

「笑って」と言われた時のなんだかちょっとぎこちない笑顔がふたりらしくって…笑

楽しく1時間の撮影時間があっという間でした

こちらの能舞台はすごいことに、客席での飲食がOKになっています

この日はお人数様の兼ね合いで2部制にすることにし

まずはご親族様をお呼びして会食パーティーを

お食事は場所の雰囲気に合わせて御膳料理をご準備

縁起の良い、鶴や扇のお皿を能楽堂からお借りするなど

お料理ひとつひとつにもしっかりとこだわりを

お子様も飽きないようにだるまケーキの目入れの後はちびっ子バイトを◎

会食の結びには、生まれたときと同じ重さの体重米を

せっかくかっこいい能舞台があるんだから!と

普通なら経験できない能舞台に上がっていただきました

(全員集合写真の際は10名を超えてしまうため、10名以上上がってもいい舞台縁で撮影しました)

一度テーブルなども全て片付け、次は挙式をご覧いただけるカタチに

このタイミングで来賓のゲストの方にもお越しいただき

ここからは今まで見たことない、能舞台上での挙式がスタートです

ライトアップされた舞台上に緊張を見せながらもしっかりとリングボーイを務めてくれました!

挙式後は親族様をお見送り

感謝の気持ちを伝えながらお見送りをし、ここでお色直しにも入られます

能舞台でドレスやタキシードを着るのは合わないのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが

そんな疑問を吹き飛ばすくらい、かっこよくキメてくれるおふたり

和と洋のズレが生じないようにとブーケにもアレンジを

ここからは後半戦!!

来賓のみなさまと共に1.5次会のようなゆったりと過ごしていただけるパーティーのスタート

パーティーの始めには新婦の友人であるピアニストの方の演奏で入場

大学のピアノ科を首席で卒業するほどの実力者だそうで、演奏の上手さは圧巻でした

ご親族さまとの会食とは打って変わって、ここではビュッフェ形式でお好きなモノを楽しんでいただけるように

和を外しすぎないように、バーニャカウダーのソースととろろ昆布にしたり

味付けは出汁をとったりとここでもしっかり抜かりなくこだわりを◎

お席はあえて新郎新婦のメイン席は作らず、それぞれのテーブルで過ごしてもらえるように

ふたりとの距離が近いからこそ、お話が弾み会場全体が和やかなムードに

もちろん、後半戦でも能舞台に上がっていただく経験はしていただかないと!

グループごとに撮影する際も、人数を数えて10名オーバーの場合は舞台縁で

撮影後はそれぞれとのフリータイムも

さて、ここでのメインイベントと言っていいほどの演出

ピアノ演奏をご披露いただきました

その後は、ずっと新婦さまよりご相談を受けていた新郎さまへのサプライズ

本来ならば感動的なものにしようと相談していたのですが、当日持ってこられたのは「果たし状」

結婚式の準備期間のことは、私生活のことを面白おかしくご披露いただき会場内は大爆笑の渦

もちろん、感動も忘れずに新婦さまからの歌のご披露は新郎さまの胸に響くものがあったのだとおもいます

いよいよ結びも近づいてき

ラストはだるまの目入れをしてご披露を

退場の際はゲストの方ひとりひとりと目を合わし感謝のお気持ちを伝えます

そこがとてもおふたりらしく、だからこそたくさんの方々に愛されるんだなと

感じたことを今でも覚えています

おふたりは、いつも独特な空気をまといお打ち合わせの際もシュールな笑いを誘ってくれました

「自分たちは交友関係も少なければ、芸もない」といつも謙遜されていましたが

私からすると少ないとおっしゃっていた交友関係は深く熱いものがあり

芸がないとおっしゃっていたけど、会場を爆笑と涙に包んだおふたりは

とっても素敵なご夫婦だと思います*

「2回目あったら、またよろしくお願いします」というブラックジョークも

おふたりらしくて大好きです^^笑

これからも、おふたりが幸せであり続けることを心より願っております*

Produced by  Kanon Tsuji / 辻 花音

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